ビットコインの「採掘」という言葉について簡単にまとめてみます。

 

仮想通貨は取引所で売買したり販売所で買う以外にも
採掘(マイニング)という方法で自力で入手することもできます

 

採掘とは、「みんなの送金内容や保有者情報に嘘偽りがないかどうか、
みんなでチェック・承認し不正を防ぐ作業」のことを意味します。

 

採掘(マイニング)の主な作業内容は

・自分が持ってる以上のビットコインを送金していないかどうか

・送金主は送金したビットコインの正当な持ち主なのかどうか

・2重支払いなどのエラーがないかどうか

です。

 

ビットコインは、このようなチェック項目をすべてクリアし合格した取引データのみ
「正しい取引データ」として記録される仕組みとなっています。

 

この「正しい取引データ」のことを「ブロック」と呼び、
それが約10分おきに更新されチェーンのように繋がっていく仕組みをもっていますが、
これを「ブロックチェーン」と呼びました。

 

ブロックチェーンはビットコインの不正を防ぐ画期的な仕組み

 

ブロックは約10分ごとに次々と結合してチェーン状になっていきます。

 

そしてブロックとブロックは一種の数学的「パスル」を解かないと
結合できない仕組みになっています。

 

パズルの形は、前のブロックの内容、
つまり前回承認された「正しい取引データ」によって決められています。

 

そのため、ハッカーが自分の仮想通貨の量を不正に増やそうとして、
取引データを改ざんしようとすると、
前回のブロックの内容も変わりパズルの形も変わります。

 

改ざんしたブロックを他のブロック接続させるためには
再びパズルを解く必要があります。

 

ブロックは世界中の参加者のコンピューター内に分散管理されていて、
すべてのコンピュータが正しい取引データと認めたブロックのみ記録される仕組みなので、
ハッカーが一定の時間内に採掘者のコンピューター内に侵入して
すべてのブロックデータの改ざんをしなければならない仕組みです。

 

このような仕組みを持つことで不正な改ざんを防止しているわけなんですね。

 

ビットコインはどうやって「採掘」されるの?

 

採掘によって正しい取引データが確認されます。

しかし正しい取引データを素早く導く公式というものはありません。

 

ビットコインの採掘は
パソコンを使って地道な計算をひたすら延々と繰り返すという作業によって
採掘されます。

 

そのためコンピューターの処理速度がモノをいいます。

 

そして採掘(マイニング)の面白い点が、
採掘に貢献した人(一番最初に正しい取引データを提出出来た人)には
報酬としてビットコインが与えられるようになっています。

 

ビットコインの場合、2018年1月時点での採掘報酬は「12.5ビットコイン」です。

 

仮にビットコインの価格が1ビットコインあたり100万円とすれば、報酬は「1,250万円」です。

 

ビットコインでは約10分ごとにブロックが生成されています。

1日1440分なので「1日に生成されるブロックは144個」です。

 

1ビットコインが100万円と仮定した場合
1日で18億円もの採掘争奪戦が繰り広げられていることになります。

 

この18億円の争奪戦がまるで金の鉱脈を掘り当てる競い合いに似ていることから
ビットコインの「採掘」といわれるようになったそうです。

 

ビットコインと似たブロックチェーンを持っているアルトコインも
基本的に採掘作業により発行されています。

 

誰でも参加できるビットコインの採掘

 

ビットコインの採掘にはだれでも参加できます。

 

個人でもできますし、
マイニングプールに参加するなど方法は様々です。

採掘作業専用のハードやPCにアプリを入れるだけでも
採掘作業に参加することは可能です。

 

ただし、この作業には高性能なコンピューターや大量の電気が必要で、
電気代の高い日本在住の個人では採算が合いにくく
主にこの採掘作業は中国で行われていました。

 

しかし中国国内の度重なる規制により海外に工場が移転しているのが現状です。

 

電気代が安くコンピューターの半導体を冷やしやすい気候という環境が考慮され、
北欧やカナダが拠点となることが多いです。

 

ビットコインは誰でも採掘することはできるといいました。

確率的にはかなり低くなりますが
一般の人でも一番最初に正しい取引データを見つけれる可能性があります。

 

しかし、最も早くブロックをつなげたものだけが報酬を得ることができるので、
採掘競争は熾烈化しています。

 

ビットコインの場合、採掘は主に専用業者が行っており、
この専門業者の大手はマイニングファームと呼ばれています。

 

大きな企業や個人が多数採掘に参加しており、参加者が増えれば増えるほど
正しい取引データの採掘の競争は激化しますが、
その分不正や改ざんが難しくなる仕組みなんですね。

 

今日はビットコインの採掘について超簡単にまとめてみました。

 

ではまた^^